日本で「お彼岸」と言えば、墓参りに行く人が多いですよね。
しかし、気持ちは行きたくても日常生活が忙しくて「墓参りに行けない」という人も多いでしょう。
ですが、安心してください。
仮に、お彼岸に何もしなくても特に悪いことは起きません。それだから、罰が当たるということはいっさいありませんので、ご安心いただいて大丈夫です。
この記事では、お彼岸に墓参りに行けない人はどうしたらいいのか?について、書いていきたいと思います。
目次
そもそも、お彼岸とは何か
そもそも論なのですが、お彼岸の由来をご存知でしょうか。
お彼岸とは、仏教の行事である彼岸(ひがん)にちなんで、春分の日(3月20日前後)を中心に秋分の日(9月23日前後)にかけて行われる、ご先祖様を供養するための期間のことを言います。
彼岸というのは、仏教でいうところの「あの世」と「この世」の境界線にある場所を指す言葉なんですよね。
春分の日と秋分の日にはこの彼岸にご先祖様が帰ってくるとされているのです。
このため、この期間にはご先祖様を供養するために墓参りやお盆のように家族や親戚が集まり、ご先祖様の霊を迎え、供養する習慣が生まれたのえす。
お彼岸が、墓参りをする風習・文化になった背景には、日本の歴史と宗教文化が深く関わっています。
日本では古代から祖先崇拝が行われており、仏教も古代より伝わっています。
そのため、日本人にとってご先祖様を大切にすることは、文化的な価値観として非常に強く根付いているのです。
お彼岸は、仏教の行事としては比較的新しいもので、平安時代以降に定着したとされています。
当初は仏教僧侶たちが、この期間にお寺で法要を行うことで、ご先祖様を供養していたとされています。
しかし、その後、一般庶民の間でもご先祖様を供養する習慣が広まり、現在では日本の重要な文化的行事の一つとなったというわけなのです。
お彼岸に、お墓参りに行けない場合はどうしたらいい?
お彼岸は、仏教の行事であるお盆やお正月などと同じく、先祖を供養するための期間であり、日本では多くの人が墓参りをする習慣がありますが、冒頭でもお伝えした通り、何もしないことによって罰が当たるということはありません。
それでも、何もしないと「大丈夫かな?」とちょっと気持ち悪いですよね。。
では、その場合はどうしたらいいのでしょうか?
対応方法としては、以下の4つです。
- ご先祖様に心からの感謝の気持ちを捧げる
- お墓に代わってお供え物を用意する
- 先祖様の形見を大切にする
- 墓参り代行を依頼する
順々に解説していきます。
ご先祖様に心からの感謝の気持ちを捧げる
自宅や職場などで、静かにご先祖様に対して心からの感謝の気持ちを捧げることができます。
また、神棚や仏壇などにお参りをして、ご先祖様を供養することもできます。
お墓に代わってお供え物を用意する
お墓に行けない場合でも、代わりにお供え物を用意することができます。
食べ物やお酒、お菓子、お花などを用意し、ご先祖様に捧げることで、ご先祖様を供養することができます。
ただし、地域によってはお墓にお供え物を残すことが禁止されている場合もあるので、事前に確認するようにいたしましょう。
ご先祖様の形見を大切にする
ご先祖様が遺した形見やお写真、遺品などを大切にし手入れをしたり、ご家族で思い出話をしたりすることも、先祖を供養する方法の一つです。
形見を身につけたり使ったりすることで、ご先祖様との繋がりを感じることができます。
墓参り代行を依頼する
今は、墓参り代行サービスが徐々に普及してきています。
これを利用することで、自分自身が墓参りに行けない場合でも、先祖を供養することができます。
墓参り代行サービスは、専門のスタッフが墓参りを代わりに行ってくれるサービスであり、ただ単に墓参りに行ってくれるだけでなく、供花やお線香なども含まれている場合があります。
墓参り代行サービスは、忙しい人や遠方に住む人、身体の不自由な人など、様々な事情で墓参りに行けない人にとって便利なサービスです。
墓参り代行サービスに依頼前には必ず、サービス内容を確認しましょう。代行費用、供花やお線香の有無、お手入れ内容など、細かい部分まで確認することをオススメします。