心が弱い人は努力しないのか。努力できないのかと言うと、明確な因果関係は存在しないと思います。
あくまで、「そういう人もいる」というだけで、「絶対にそう」とは言い切れません。「心が弱い」、つまりメンタルが弱かったとしても努力の仕方を工夫することで、着実になりたい自分に近づいていくことは可能だと私は思っています。
では、具体的にどうすればよいのか。解説していきます。
目次
心が弱いから努力しない。は半分正解で半分間違い
そもそも、心が弱いとは「ストレスや困難に対して、抵抗力が弱い状態」を指します。
そのため、心が弱い人は困難に直面すると、それに対処するための努力を怠る可能性があるのです。また失敗や苦労を避けるために、新しいことに挑戦することをためらうこともあります。
だから、「心が弱い人は努力をしない」と言われるのです。
しかし、心が弱い人が必ずしも努力をしないわけではありません。
心が弱くても目標を持って、その目標を達成するために努力をする人もいます。また心が強くても、目標に向けて努力することは苦手という人もいます。
つまり、心が弱い人が努力をしないという意見は一部正しいと言えますが、人によっては努力をするパターンもあります。したがって個人の性格や価値観、状況によって異なるため、一概に全ての心が弱い人が努力をしないとは言えません。
心が弱いけど、努力ができる人ってどんな人?
では、心が弱いけど努力ができる人というのはどんな人なのでしょう?
5つ挙げてみました。
- 目標を持っている人
- 前向きな考えを持っている人
- 周りのサポートを受けられる人
- 自己肯定感が高い人
- 継続的に努力することができる人
以下、それぞれ詳しく解説します。
目標を持っている人
目標を明確に持っている人はその目標を達成するために努力することができます。目標があることで、努力するための動機や方向性が定まるのです。
と言えば、目標を持てるということは心が強いということなのでは?と思うかもしれません。
しかし、目標を持てることは必ずしも心が強いことを意味するわけではありません。確かに、心が強い人は目標を持つことができますが、心が弱い人でも目標を持つことはできます。
心が強い人はストレスや困難に対して強い抵抗力を持ち、自分自身をコントロールすることができます。そのため目標を設定し、達成するために必要な努力を惜しみません。
一方、心が弱い人はストレスや困難に対して抵抗力が弱く、心が揺らぎやすいです。しかし目標を持つことで自分自身を奮い立たせ、困難に立ち向かうことは可能です。
どんな小さな目標だって良いのです。高い目標を設定している人と比べる必要はありませんし、意味がありません。
心が弱い人でも目標を持つこと自体はできますし、目標を持って努力することで徐々に心を強くすることもできます。
ですから、目標を持てる=心が強いということではなく、あくまで行動に移すための方向性を示す要素の一つでしかなく、心が弱いから目標を持てないという因果関係は存在しません。
前向きな考えを持っている人
困難に直面しても、向きな考え方を持つことができる人は、努力することができます。過去の失敗や苦労にとらわれず、今後に向けて前向きに考えることができるのです。
ここでも、「え、前向きって事は心が強いということではないの?」と思うかもしれません。
しかし、ここでも因果関係は存在しません。
心が弱い人でも、前向きな考え方を持つことはできます。
困難に直面した時に悲観的な考え方に陥りやすいかもしれませんが、それでも前向きな考え方を持ち、希望を持って取り組むことは可能なのです。
それでも、前向きになれないという場合は、以下を試してみてはいかがでしょうか。
- 感謝の気持ちを持つこと:自分が今まさに持っているものや経験したことに感謝をすることで、前向きな気持ちを持つことができます。毎日、何かしらの感謝の言葉を言ってみると良いでしょう。
- 自分に問いかけること:自分自身に「どうしたいのか」「何をしたいのか」と問いかけることで、自分の目的や目標を明確にすることができます。それによって、前向きに取り組むことができるでしょう。
- ポジティブな言葉を使うこと:自分自身に対しても他人に対しても、積極的にポジティブな言葉を使うことで、前向きな気持ちを持つことができます。自分に対しても「おまえはできる」と言い聞かせ、他人に対しても「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにすると良いでしょう。
- 自分自身を褒めること:自分自身に対して自分自身の良いところを褒めることで、自信を持ち、前向きな気持ちを持つことができます。
- 外に出て、自然と触れ合うこと:自然に触れ合うことで心をリフレッシュし、前向きな気持ちを持つことができます。散歩やジョギングなど、外で運動することもおすすめです。
これらの方法を実践することで、前向きな気持ちを持つことができます。一度、試してみることをオススメします。
周りのサポートを受けられる人
心が弱い人でも、積極的に周りにサポートを求めることはできるはずです。
いや、むしろ、心が弱いことを自分で自覚しているからこそ、周りを頼るということができるはずなのです。
家族や友人、専門家などに協力や支援を求めることで、たとえ困難に直面しても打開策を見つけて努力することができるのです。
自己肯定感が高い人
自己肯定感が高い人は自分自身に自信を持っているため、新しいことに挑戦できます。自分に自信があるため、失敗や苦労を乗り越えて目標に向かって努力することができるのです。
ここでも、心が弱いのに自己肯定感が高いということにピンと来ない人がいるでしょう。
しかし心が弱い人でも、自己肯定感が高い人はいます。
自己肯定感とは自分自身を受け入れ、自分自身に対して肯定的な評価をすることができる心の状態を指します。心が弱い人であってもそんな自分自身を受け入れ、少しでも自分の良い面にフォーカスすることで、自己肯定感を高めることはできるのです。
その一方で、心が弱い人であっても、自己肯定感が低い人もいます。自己肯定感が低い場合、自分自身のどんな部分も受け入れることができず、自分自身に対して否定的な評価をするために、ますます心が弱くなりがちです。
では、心が弱い人が自己肯定感を高くするためには、どうしたらいいのでしょうか。
- 自分に優しくなる
自己肯定感が低い時は、自分に対して厳しい言葉をかけたり、自分を責めたりしがちです。しかし、それでは自己肯定感が上がることはありません。
まずは自分自身に対して優しく接することから始めましょう。自分に対して穏やかな言葉をかけたり、自分自身を褒めたりすることが大切です。
- 自分自身の良い面にフォーカスする
自己肯定感が低い時は自分自身の弱点や失敗にフォーカスし、それによって自分自身を責めてしまいがちです。しかし、自分自身の良い面にフォーカスすることで、自己肯定感を高めることはできます。
自分自身が少しでも得意なことや好きなことに取り組むことで、ほんの少しでも成果を上げることができれば、自分自身を肯定的に捉えることができます。
- 周りの人のサポートを受ける
心が弱い人は、周りの人にサポートを依頼することが大切です。自分一人で悩んでいても解決策は見つからないことが多いため周りの人に相談したり、支援を受けたりすることが必要なのです。
また、周りの人に褒められたり認められたりすることで、自己肯定感を高めることにつながる可能性が高いです。
- 自分自身にとってプラスになることをする
自分自身にとってプラスになることをすることも、自己肯定感を高めるのに有効です。
自分がやりたいことや興味を持っていることに取り組むことで自分自身に対する自信や、達成感を得ることができるのです。
これらの方法を試して自己肯定感を高めることができるかどうか試してみてください。一歩ずつ前進していくことが大切です。
継続的に努力することができる人
心が弱い人は、たとえ一度は行動できたとしても、その後に一度でも挫折したらすぐに諦めます。
しかし心が弱くても努力が出来る人というのは、また立ち上がることができます。そして、また行動を継続できるんですね。
心が弱くて継続的な努力ができないという場合、以下のような方法を試してみてほしいです。
- 小さな目標を設定する
大きな目標に向かって一気に頑張るのは難しい場合があります。そこで、小さな目標を設定し、少しずつ目標に向かって進むことを意識することが大切です。
小さな目標を達成することで達成感を得られ、次の目標に向けて前向きになることができます。
- 習慣化する
努力が継続できない場合、目標を達成するための習慣化が大切です。例えば、毎日決まった時間に特定の作業を行うなど、習慣化することで自然と努力を続けることができます。
最初は難しいかもしれませんが、習慣を身につけることで、心が弱くても継続的な努力ができるようになるでしょう。
- ポジティブな言葉を使う
自分自身に対してポジティブな言葉を使うことで、自分自身を励まし、前向きになることができます。
例えば、「がんばっている」という言葉を自分自身にかけることで、自信を持って努力を続けることができます。
- 環境を変える
人間は環境の生き物です。環境とは人間関係です。これを変えるのです。正直、これはめちゃくちゃ重要です。
自分の思考や行動、言動は周りの付き合っている人のそれに依存するからです。だから、環境を変えるのです。
「類は友を呼ぶ」という言葉がありますよね。それは、思考や行動が同じだから居心地が良く、その場に集まってくるのです。
ですから、努力を継続するためには、同じく努力を継続している人の近くにいるに限ります。
そういう環境に投資をすることが大切なんですよね。
そしたら、自然とその基準で自分も動けるようになるのです。
自分自身ではどうしても継続できない場合でも、応援してくれる人の励ましやサポートを受けることで、心が弱くても努力を続けることができるのです。
- 周囲の成功事例を参考にする
自分自身が継続的な努力ができないと感じる時、周囲の人たちがどのように努力を続けているのかを見ることで、自分自身も刺激を受けることができます。
成功している人たちがどのようにして努力を続け目標を達成しているのかを参考にして、自分自身のやる気を高めましょう。
これらはほんの一部の解決策ですがご参考にしていただきながら、自分自身に合った方法を見つけてください。
まとめ
というわけで、心が弱いからといって努力をしなくなる。というのは、絶対的に正しいわけではありません。
心が弱かろうが、自分ができることにフォーカスして行動を積み重ねていくことはできます。その方法論を今回はお伝えさせていただきました。