「夢占い」という言葉があります。
自分が見た夢の内容によって今の自分の潜在意識がわかったり、これから舞い込むであろう幸運や不運を予想できたりするものです。
そのため、夢日記を書くことには自己分析や自己理解が進むという点でメリットがあるのですが、その一方で「良くない」「危険」という声もあります。
それはなぜなのでしょうか。
今回の記事では、夢日記をつけることがよくないと言われる理由を書いていきます。
目次
夢日記をつけることが「よくない」とされる理由
- 睡眠の質を損なう可能性がある
- ストレスを増加させる可能性がある
- 精神的健康に悪影響を与える可能性がある
- 過度な分析によって、現実と夢の区別がつかなくなる可能性がある
- 自分の内面に囚われすぎる可能性がある
- 夢解釈が科学的に証明されていない
- 意識が狭くなる可能性がある
- 自己探求に偏りが生じる可能性がある
- 偏った自己像を形成する可能性がある
- 夢に過度に依存する可能性がある
睡眠の質を損なう可能性がある
夢日記をつけることが目的になると、夢を覚えやすくするために夜に目覚ましをかけたり、夜中に起きて夢を記録したりすることでしょう。
これにより、睡眠の質が悪くなり、日中の生活に悪影響を与えることがあるので要注意です。
ストレスを増加させる可能性がある
夢日記をつけることで、夢に出てくる不安やストレスをより意識するようになってしまいます。これにより、ストレスレベルが増加する危険があります。
精神的健康に悪影響を与える可能性がある
夢日記をつけることで、自分の深層心理に向き合うことができるのは良い点ですが、逆にトラウマや心的外傷の再生を引き起こすことがあります。
これは、心的健康に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
過度な分析によって、現実と夢の区別がつかなくなる可能性がある
夢日記をつけることで、夢に対して過度な分析に陥ることがあります。これにより、夢と現実の区別がつかなくなることがあります。
自分の内面に囚われすぎる可能性がある
確かに夢日記をつけることで、夢の中で出てくる人物や状況などから自分自身の内面についての洞察を得たり、自分が抱えている問題や欲求を知ることができるかもしれません。
しかし、その過程で自分の内面に過度に囚われすぎることがあります。
例えば、夢の内容から自分自身に問題があると認識し、それにとらわれてしまうと、自分自身を責めたり、否定的な感情にとらわれたりすることになるかもしれません。
このような状態では、自分自身を客観的かつ正確に見ることができず、特に自分は悪くはないのに、ただただセルフイメージが下がり、自分の人生にプラスになるような出来事に積極的に目を向けず、可能性を閉ざしてしまう恐れがあります。
夢解釈が科学的に証明されていない
夢解釈・夢占いは科学的に証明された理論ではなく、知ることのない他の誰かの主観的な解釈によって行われています。これにより、夢の解釈に偏りが生じ、自分自身に対して誤った理解をもたらす可能性があります。
意識が狭くなる可能性がある
夢日記をつけることで、夢以外のことに意識が向かなくなることがあります。これにより、日常の問題に対処する能力が低下する可能性があります。
自己探求に偏りが生じる可能性がある
夢日記をつけることは自己探求の手段の一つではありますが、それに傾倒しすぎると自己探求に熱中しすぎることがあります。
これにより、他人との人間関係や社会的問題に目を向けることができず、自分の内面だけにとらわれた世界観を形成してしまい、社会に適合しづらくなってしまう恐れがあります。
偏った自己像を形成する可能性がある
夢日記をつけることで、自分自身についての誤った理解を形成してしまうかもしれません。
夢に出てくる自分自身や他の人物は、現実の自分自身や他の人物とは異なる場合はおうおうにしてある。
このため、夢日記だけに判断や評価を頼り、偏った自己像を形成してしまう可能性があります。
夢に過度に依存する可能性がある
夢日記をつけることで、夢に過度に依存することがあります。
夢こそが現実の問題解決の手段なのだ!と誤解してしまい、現実の問題解決のための行動を起こさなくなる可能性があります。
最後に
以上の通り、夢日記をつけることには様々な危険性があることがおわかりいただけたでしょうか。
もちろん夢日記をつけることによって自己理解を深めたり、創造性を高めることができる場合もあります。しかし、夢占いは万能ではありません。
夢日記をするにしてもほどほどに行い、それだけに判断をゆだねることなく、注意深く状況を観察することが大切です。